満願寺窯より
満願寺から
金継ぎ、銀継について
コロナが猛威を振るっている今の世の中。
僕の住む阿蘇・小国町でもその空気を感じる場面が見られるようになってきました。
前回のブログでコロナ自粛中はスキルアップ期間として、陶芸教室を始めようとていたのですが、状況がより深刻になりつつあるので対面で何かをすることが田舎でも難しいな感じてきました。
今回は長引きそうだなと思っております。社会的な価値観がぐっと変わってくるだろうなと。
新しいものを買うことも経済のことをかんがえると大事なのですが、
古いもの、壊れたものを再生して永く使うことが地球のため、今からのためには大事になってきているように感じます。現代は再生されたものへの美的価値が少しづつ高まっています。
器にしてもそうです。日本の伝統文化の金継ぎがヨーロッパの方で評価されています。
昔は漆で破片同士をくっつけていたのですが、今は安全な接着剤もあり、より簡単により身近になってきました。ただくっつけて修理するだけではなく、その継ぎ目を漆でなぞり金粉を蒔き、継ぎ目を隠して目立たせるところに日本の美を感じます。
僕も焼きあがった器で金継ぎしたらかっこいいだろうなと思うものがたくさん出てきます。割れた時のショックより継げる喜びが増しております。笑
とはいえ、修理にはそれ相応の手間とお金がかかるので新しく作った方が何倍も楽なものも出てきます。
商品リストに新しく掲載した器の中にも銀継のものがあります。ぜひご覧いただけたらと思います。