満願寺窯より
旅日記 インド国境編
今日は、2年前に3週間ほど旅したネパール日記後半を。
前半は帰国後すぐにアップしました。
こちら↓
https://www.manganjigama-m.com/news/旅日記-ヒマラヤ山中編/
霞んでいく記憶をたぐり寄せながら。。
2週間ほどの山行を終え、ネパール第二の都市ポカラへ。
5年前初めてネパールに行った時には長い間逗留した街でしたが、
山帰りには物足りないゆったりとした空気。なんでもお金で手に入る環境に飽きて次の日には新しい街へ向かうジープに乗り込んでいました。
残りは1週間ちょっと。地図を広げて行き先を決める。旅だなぁと感じる時です。
インドに入りたいが時間がないのでインド国境付近の町ジャナクプルを目指すことに。
ジープにぎゅうぎゅう詰め9〜10時間。乗車率150%。つい1週間前に完全なるオフロードをバスで揺られに揺られたので大丈夫だろうと思っていたのですが、、
1時間後一人吐き、2時間後にはもらいゲロで4人逝き、僕も3時間後くらいには果てました。その後も6時間ほど路上に残り香を残しながらネパールを縦に駆け抜けました。
なんの情報もなくジャナクプルについたのでとりあえず宿を探して、休もうと。
得意の現地調達スタイルでシミだらけのベッドを確保しひとやすみ。長い一日でした。
ジャナクプルという町は乗車率300%超の鉄道とミティラーアートというのが見所の町。
ネパール人とインド人の人口比率がハーフ&ハーフで、ネパール人とインド人の見分け方を勉強したいという方にはうってつけの町です。
特に何をする予定もなくきたので、とりあえず寝そべるインド人をハシゴしたりして過ごすことに。
それにも飽きたので、見所を回ろうということで一路ジャナクプル鉄道へ。
最近廃線。
ということでミティラーアートを見に。
ミティラーアートというのはヒンドゥー教の神や自然をモチーフに、現地の女性たちが家の壁に描いたものが始まりです。違う説もあるようなので、詳しくは
ピカソなども影響を受けたとのことで、興味をそそられその村に出かけました。
歩いてみると施設ぽいものがあるので、暑いし休憩がてらお邪魔することに。そこがジャナクプル女性支援センターで、ミティラーアートの工房でした。陶器、刺繍、絵などジャンル別に棟が分けられた施設で、30人ほどの女性が制作をしておりました。
お昼時だったのでみんなの弁当を分けてもらいお腹いっぱいに。あちこちで猫のような生活をしていました笑みんな優しいです笑
帰国後すぐにイベント参加の予定もあったので数点仕入れることに。
そうこうしている間に帰りの飛行機の日が近づいてきたので、再びジープに乗り込んで首都カトマンズへ。絨毯など少し買い付けをして、昆明、上海とトランジットを経て無事帰国。
前半はひたすら死を意識するほどの山行、後半は野良猫のような酸うぃーとな旅となりました。
想像力は移動距離に比例する。誰かが言っていました。
それが本当かどうかはわからないのですが、生活にしろ、宗教、考え方に違いがあり、その差を楽しみながら埋めている間に、自分の中に何かが新しく芽生えるのだと思います。
その何かはその後の生き方、作品にも滲み出ていくのだろうと思います。自分への一番遠い投資です。
状況が変わっても旅を続ける好奇心を大事にしていきたいと思います。